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(6) 差異の増殖の陳腐化

(6) 差異の増殖の陳腐化

本文

[差異の増殖の停止]
[目的と手段]
[差異の増殖の効用]

・6,500万年前に行なわれた鳥類と哺乳類の爆発的分科は、爬虫類等に多量の絶滅者が出た後での爆発的分科で、そこでは差異の実質的増加はなかったようである。
・生物の進化の時代の後半になって、差異の増殖は停止した。しかし、進化はその後も引き続いて行なわれている。差異の増殖が停止しても、なお進化が継続しているとすれば、差異の増殖が、神様の、最終の目的(テロス)ではなかったことは間違いない。
・この段階に来れば、元素製造や化合物の製造における差異の増殖の目的は、はっきり分かる。元素の差異の増殖は、多種多様の化合物を作り出すために行なわれたものである。化合物の差異の増殖は、生物が多種多様の化合物を必要とするものだったからに他あるまい。
・神様は、目的物を得る方法として、差異を増殖し、多量の差異の内、多くのものを消滅され、或は廃棄されて、特定のものだけを選ぶというやり方をなさってこられている。即ち、差異の増殖は、自然選択のための手段にもなるのである。そして、神様は、生物についても同様に、差異を作り出しては、価値ある方を選ぶという淘汰論的進化を進めてこられている。生物の場合の差異の増殖の効用の一つは、多分、そうした、自然選択の機能を有効に働かせるためのものであったのであろう。

 「差異の増殖」も「進化」のための手段だった。そう考えると、納得はできる。でも、その「進化」は何のため、と問い返すと、答えがなくなってしまうのが「安達論文」だ。そして、もっと重要なのは、「進化」は、まだ続いている、と言うことである。

第1章第2節あらまし

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